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NPO会報第31号(第47号)

      NPO移植への理解を求める会 会報第31号       

6月2日・松山で第11回定期総会

「日本の腎移植はどう変わったか」

作家・フリーライター 高橋幸春氏がご講演

NPO法人移植への理解を求める会の令和元年度(第11回)定期総会と記念講演会を6月2日(日)午前11時から、松山市大街道3丁目のいよてつ会館で開きます。記念講演会は、当会の推進母体となっている、えひめ移植者の会(野村正良会長)との共催で、総会の後、昼食をはさみ、午後1時からの予定です。

定期総会では前年度の活動報告、決算報告、本年度の活動計画、予算案などを審議します。理事と正会員の方々の参加をお待ちしています。

NPO会報第31号(第47号)_e0163729_13185103.jpg記念講演会の講師は、作家でフリーライターの高橋幸春氏です。「日本の腎移植はどう変わったか」をテーマにお話しいただきます。高橋氏は2006年11月に修復腎移植の問題が表面化して以来、この問題と関わり、患者側の目線で精力的に取材、執筆活動を続けてこられました。

なかでも、相次いで出版された「透析患者を救う!修復腎移植」(2013年、彩流社)と、「だれが修復腎移植をつぶすのかー日本移植学会の深い闇」(2015年、東洋経済新聞社)は、私たちの活動の大きな後押しとなりました。

これらの書に続き、今年3月、「日本の腎移植はどう変わったか-60年から修復腎移植再開まで」(えにし書房)を出版され、日本の腎移植の流れを分かりやすく解説されています。講演では同書の内容や新たな移植の動きなどについて、語っていただきます。ご期待ください。(写真は高橋幸春氏=東洋経済オンラインより)

       (2ページに関連記事

高橋幸春氏略歴  たかはし・ゆきはる 1975年、早稲田大学卒業後、ブラジルへ移住。日系邦字紙パウリスタ新聞(現ニッケイ新聞)勤務を経て、1978年帰国。以後、フリーライター。高橋幸春名でノンフィクションを執筆。1991年に「蒼氓の大地」(講談社)で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。2000年に初の小説「天皇の船」(文藝春秋)を麻野涼のペンネームで上梓。

………………………………………………………………………………………………………


<第11回定期総会と記念講演会日程> 

○総  会 午前11時~正午 (4階 カトレア)

    平成30年度活動報告/決算報告・監査報告

   令和元年度活動方針案予算案審議 /その他

○記念講演 午後1時~2時 (3階 ロビンルーム)

講 師 高橋 幸春氏(作家、フリーライター)

      テーマ 「日本の腎移植はどう変わったか」

○質疑・意見交換会

  問い合わせ 河野和博事務局長まで。089-970-3943

30周年記念祝賀会も えひめ移植者の会

なお、記念講演会の後、午後2時から同館アイビスホール(3階)で、えひめ移植者の会の令和元年度(第30回)総会と、会発足30周年記念祝賀会があります。求める会会員の方々の参加歓迎です。申し込みは野村会長まで。090-7626-0240



 出 版                                                           

修復腎移植再開までの経過、明快に

高橋氏「日本の腎移植はどう変わったか」出版

 

NPO会報第31号(第47号)_e0163729_13192700.jpg2006年秋、宇和島徳洲会病院の万波誠先生らが取り組んでいた修復腎移植が、同病院で起きた臓器売買事件の調査過程で明るみになり、学会幹部やマスコミによる理不尽なバッシングを受け始めて以来、この問題を丹念に追跡取材してきた、ノンフィクション作家・フリーライターの高橋幸春氏(東京都)がこの3月、「日本の腎移植はどう変わったかー60年代から修復腎移植再開まで」(えにし書房)を出版されました。


 国内における腎移植の黎明期から修復腎移植騒動が終息した現在までの足跡を分かりやすく紹介した力作です。  


 特に学会が万波先生らのバッシングを執拗に続ける中、追随する厚労省が修復腎移植を原則禁止とし、これに反発する私たち患者が万波先生らを支援する組織「NPO法人移植への理解を求める会」を結成。多くの支持を得て、徳洲会グループの先進医療申請が今年1月、正式に承認されるまでの動きが手に取るように分かる内容となっています。


 停滞する日本の移植医療の問題点と展望を見据えたすばらしい書です。ぜひ、皆さんにおすすめしたいと思います。
 (えにし書房、1800円+税)
 ちなみに、高橋さんが修復腎移植を取り上げた著書に「透析患者を救う!修復腎移植」(2013年11月、彩流社)、「だれが修復腎移植をつぶすのかー日本移植学会の深い闇」(2015年7月、東洋経済新聞社)があります。また「文藝春秋」「潮」などの月刊誌に修復腎移植の記事を再三、執筆されています。

<同書の帯から>

腎不全がほぼ死を意味した時代から、腎移植の道を切り開いてきた元日本移植学会副理事長の大島伸一医師の活動、和田移植の波紋、腎バンク、シクロスポリンの登場、愛知方式の確立、臓器移植ネットワーク、臓器移植法、万波誠医師と瀬戸内グループによる修復腎移植へのバッシングと「原則禁止」から再開まで。中国への渡航移植、人工透析の進歩と諸問題など日本の移植を巡る社会の変容を、長期にわたる綿密な取材で丁寧にたどり、多くの問題点を浮かび上がらせる傑作ルポ。



 新聞・雑誌報道から                                      

 病気腎移植「先進医療」官報に告示

       厚労省 臨床試験実施を承認

宇和島徳洲会病院(宇和島市)が臨床研究を進めてきた病気腎(修復腎)移植について、厚生労働省は6日までに先進医療と認めることを官報で告示した。徳洲会によると、臨床試験は適応症例があり次第、グループの宇和島と東京西の2病院で始める方針。先進技術部分は患者の自己負担だが、一般医療と共通する検査代や入院費などには保険が使えるようになる。告示は1月31日付。

 同移植の先進医療承認を巡っては、先進医療会議が昨年7月、慎重な立場を取っていた日本移植学会など関係5学会の推薦者をレシピエント(被移植者)の選定委員会に参加させることを追加条件として提示していた。

 厚労省によると、臨床試験は9年間の予定で実施。4年間で42例を目指し、5年間で安全性や有効性を確認する。21例目までに移植した腎臓が機能しないケースが4例になれば中止。他病院の参画は個別に審査するほか、先進技術部分への保険適用は、中央社会保険医療協議会が試験結果を踏まえて判断する。

 NPO法人「移植への理解を求める会」の向田陽二理事長(60)=愛南町御荘菊川=は「やっと患者の思いや努力が報われた」と喜ぶ一方、「早急に1例目を実施してほしい。徳洲会グループ以外の病院にも参加してもらいたい」と要望。県内などの臓器移植経験者ら約40人でつくる「えひめ移植者の会」の野村正良会長(69)=松山市安城寺町=は「一日も早く一般医療として認められるよう、関係者には努力してもらいたい」と話した。(多和史人)

                        2019年2月7日(木)付愛媛新聞 


病気腎移植臨床試験を一時中断 

徳洲会 移植実施責任者が退職

  国に先進医療として認められた病気腎(修復腎)移植の実施機関になっている徳洲会グループの宇和島(愛媛県)と東京西の2病院が、移植実施責任者の医師の退職を受け、臨床試験の一時中断を余儀なくされていることが12日までに分かった。ドナー(臓器提供者)が見つかり次第、1例目の手術に臨む方針だったが、実施体制を再構築中。グループ関係者は「3カ月で後任医師を確保できなければ、実施病院を変更して厚生労働省に再申請する可能性もある」としている。

 複数の関係者の話では、東京西徳洲会病院の実施責任者だった70代の男性医師が3月末で退職。責任者には移植認定医(または腎臓専門医)の資格や5年以上の腎移植経験などが必要で、要件を満たし同病院に常勤できる後任医師がグループ内では見つかっていない。6月末までグループ外でも求人する。

 関係者はドナー不足も懸念している。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使った腎臓の部分切除が2016年度から保険適用になったことなどで、移植に利用可能な病気腎が減少。12日午後5時現在、ドナーは見つかっていないという。

 えひめ移植者の会の野村正良会長(70)=松山市=は「ようやく先進医療として認められ、期待して待っている患者さんがたくさんいるのに、中断してしまうのは非常に残念。一日も早く後任を決めて、移植ができるように体制を整えてほしい」と話した。

 グループ関係者は「後任医師を確保できたとしても、ドナーが増えなければ、厳しい状況は変わらない。グループ内外で臨床試験に参加してくれる病院があれば、出掛けて行って指導をするので、患者さんが病気腎移植を受けられる環境を残すために協力してもらいたい」と訴えた。

 厚労省によると、臨床試験は2月から9年間の予定で実施。4年間で42例の移植を目指し、手術後5年間で安全性や有効性を確認する。先進技術部分は患者の自己負担だが、一般医療と共通する検査代や入院費などには保険を使える。(多和史人)

                     2019413日(土)付愛媛新聞


「移植進める努力足りないのが問題」

週刊ポスト 透析中止問題、万波先生に聞く

NPO会報第31号(第47号)_e0163729_13220103.jpg 東京・福生市の公立福生病院で、人工透析の中止を選択して40代の女性などが死亡した報道が医療の在り方に一石を投じていますが、週刊ポスト(329日号)はこの問題で、宇和島徳洲会病院の万波誠先生へのインタビュー記事を特集し、先生の直言を引き出しています。                              

万波先生の結論は「透析中止判断は間違っていない」というもので、「移植を進める努力をしないで、透析でよしとする今の日本の医療の在り方が問題」としています。
 その通りですね。大事なことは患者を救う医療をいかに進めるかです。慢性腎不全の唯一の根治療法である移植医療に力を入れないで、「透析大国」に甘んじている日本の医療が、いつまでもこのままでいいはずはありません。国と医療界の怠慢であり、もっと本腰を入れて移植医療を進めなければいけないと思います。

 私たちもそうですが、透析患者の全国組織「全腎協」も、全国の移植者の会「NPO法人日本移植者協議会」も、もっと患者の立場に立って、声を上げていくべきです。(N





報第31

(通算47号)2019年

5月10

(金)発行

発行者 NPO法人移植への理解を求める会  理事長 向田 陽二

798-4101愛南町御荘菊川2290    電話085-74-0512

編集者                  副理事長 野村 正良

       〒791-8006松山市安城寺町1746-8    電話089-978-5434

発行所                  事務局長 河野 和博

       〒790-0925松山市鷹子町9282     電話089-970-3943


# by shufukujin-kaihou | 2019-05-10 13:26 | NPO会報31号(47号)

31.2.8緊急報告  修復腎移植の先進医療承認


2019.2.5(火)Nスタえひめ

「平成の記憶・病気腎移植」


緊急報告

31.2.8

修復腎移植の先進医療承認

厚労省が官報で告示

移植を待ち望む患者を救済するため、宇和島徳洲会病院の万波誠先生らが進めていた

修復腎移植が日本移植学会やマスコミの激しいバッシングを受け、厚労省によって禁

されてから十年余り。昨年7月、やっと同省の専門部会で先進医療に承認されたのは

ご承知通りです。 しかし、その後、進展がなく、修復腎移植の妥当性と推進を訴

えてきた私たは、やきもきしていましたが、先月末、同省が先進医療の承認を官報

で告示し、今月から、提供者があれば、先進医療として実施できることになりました。

移植を待ち望む多くの透析患者の皆さんにとって大きな朗報です。ただ、先進医療の実

施病院(徳洲会の宇和島と東京西病院)と提供病院は限られており、現状ではなかなか

実施例は増えそうにありません。当会としては、今後そのことを訴え、一日も早く、

一般医療として再開できることを願いたいと思います。


修復腎移植治療のため摘出したがんなどの腎臓を修復して第三者に利用する移植

愛媛新聞(2019.2.7)
31.2.8緊急報告  修復腎移植の先進医療承認_e0163729_13283677.jpg




# by shufukujin-kaihou | 2019-02-08 13:30 | 31.2.8緊急報告 官報告示 先進医療

NPO会報第30号(第46号)

      NPO移植への理解を求める会 会報第30号       

修復腎移植、学会が全面協力へ

国会議員超党派の会が成果報告会

先進医療推進へ意見交換

NPO会報第30号(第46号)_e0163729_12361466.jpg厚生労働省による修復腎移植の先進医療承認を受けて、与野党の国会議員の先生方約70人で組織する「修復腎移植を考える超党派の会」が7月13日、参議院議員会館で成果報告会を開き、先進医療の推進について意見交換しました。

 報告会には超党派の会の幹事長、衛藤晟一先生(参議院議員、首相補佐官)をはじめ、山本博司先生(参議院議員)、厚労省の担当課長、江川裕人・日本移植学会理事長、万波誠先生(宇和島徳洲会病院)らグループの先生方、徳洲会関係者らが出席。また患者団体を代表して向田陽二・NPO法人移植への理解を求める会理事長と野村正良えひめ移植者の会会長(NPO副理事長) が参加しました。  

内容は下記の14日付愛媛新聞記事をご参照いただきたいと思います。 

かたくなに反対を続けてきた学会ですが、新理事長の江川先生は、記録をきっちり残し公開することを条件に、全面協力することを約束しました。これでやっと、先進医療のスタート台に就いたと言えます。今後は一日も早く一般医療としての再開ができるよう、迅速に症例を重ねていただきたいものです。



衛藤先生(右)と山本先生
NPO会報第30号(第46号)_e0163729_12393205.jpg












江川日本移植学会理事長

  新聞報道から                                     

病気腎移植、前進に課題 超党派議員の会が報告会

 与野党の国会議員でつくる「修復腎移植を考える超党派の会」が13日、厚生労働省の先進医療会議による病気腎(修復腎)移植の先進医療承認を受けて国会内で成果報告会を開き、臨床研究を進めてきた宇和島徳洲会病院(宇和島市)の万波誠医師や患者団体らと今後の課題などを共有した。

超党派の会幹事長の衛藤晟一参院議員(自民党)が「日本には32万人の透析患者がいる。

承認で腎臓移植が飛躍的に進み、大勢が助かってほしい」とあいさつ。厚労省担当者が承認までの経緯を説明した。

 万波医師は「これで終わったのではなく、これからが大切。ドナー(臓器提供者)の提供病院をいかに増やせるかに全てがかかっている」と訴えた。

 

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病気腎(修復腎)移植の先進医療承認を受けて開かれた「修復腎移植を考える超党派の会」の

成果報告会=13日午後、東京・永田町


「えひめ移植者の会」の野村正良会長は承認を喜びつつ、生体腎移植を巡る臓器売買事件を機に

病気腎(修復腎)移植の先進医療承認を受けて開かれた「修復腎移植を考える超党派の会」の成果報告会=13日午後、東京・永田町

同病院の病気腎移植が表面化してから約11年が経過する中、多くの透析患者が亡くなるのを見てきたと悔しさも吐露。「ドナー提供病院が少なく、制約もあり、まだ時間がかかるかもしれない。一日も早く先進医療が進むよう、できることをやりたい」と意気込んだ。

 呉共済病院(広島県)元泌尿器科部長の光畑直喜医師は「ドナー提供に好意的な現場の医師が増えているが、日本泌尿器科学会などが消極的。学会があと一歩前を向くと提供病院が増えるはずだ」と指摘した。

 宇和島徳洲会病院は2011年10月、臨床研究として実施していた病気腎移植の先進医療適用を厚労省に申請したが、先進医療専門家会議(現・先進医療会議)が承認せず、再申請。先進医療技術審査部会が17年10月に条件付きで妥当と評価し、先進医療会議が18年7月、移植に反対してきた日本移植学会など関係5会の推薦者をレシピエント(被移植者)選定委員会にも参加させるとの追加条件を付けて承認した。

 厚労省によると、追加条件を満たしたことが書面で確認できれば、徳洲会グループの宇和島と東京西の2病院での臨床試験実施を告示する。7センチ以下のがんを切除した腎臓を透析患者に移植し、9年間かけて生着率やがん再発率、生存率、有害事象などを調べる。

「責務果たす」腎移植関係5学会が見解、ブログで   

宇和島徳洲会病院(宇和島市)が臨床研究を進めてきた病気腎(修復腎)移植が、7月に条件付きで先進医療として承認されたのを受け、日本移植学会が腎移植に関係する5学会を代表し「移植がサイエンスとして正しく遂行されるよう、アカデミアとしての責務を果たす」との見解(8月31日付)を公表した。

 厚生労働省の先進医療会議は、ドナー(臓器提供者)から腎臓を摘出して直径7センチ以下のがんを切除・修復し、腎不全のレシピエント(被移植者)に移植する病気腎移植について、移植に反対してきた5学会の推薦者をドナーとレシピエントの選定委員会に参加させることを条件とした。

 見解では、5学会ががん、倫理、移植各分野の専門家4人を推薦したと報告。「効果を正しく評価するためには、ドナーとレシピエントへの十分な説明とその選択に関する透明性・公平性の担保、全経過を通じた適切な記録と保持、情報公開が必須」とした。

 13日に「修復腎移植を考える超党派の会」の成果報告会で、出席者に見解が配布された。日本移植学会の江川裕人理事長は報告会で「組織としてエビデンス(証拠)を示す体制がきちんと整備され、第三者として学会も一緒に協議することが盛り込まれた。科学的に不備のない手続きと研究の進行を全面的に応援する」と述べた。

2018年7月14日付愛媛新聞)

愛媛大・県立中央病院で脳死腎移植

8月 60代の女性と男性、無事終了

 愛媛大医学部附属病院(東温市)は4~5日、臓器移植法に基づき中四国地方の病院で3日に脳死と判定された低酸素脳症の60代の男性から摘出された腎臓の移植手術を実施した。レシピエント(被移植者)は慢性糸球体腎炎の60代の女性。病院によると、女性の容体は安定している。

 日本臓器移植ネットワークや病院によると、摘出手術は中四国地方の病院で4日午後1時19分に始まり、午後6時ごろ終了。腎臓は陸路で搬送され、午後8時ごろ附属病院に到着した。移植手術は泌尿器科の医師ら4人のチームで実施し、5日未明に終了した。

 また、県立中央病院(松山市)は5日夕から6日未明にかけ、県立新居浜病院(新居浜市)で4日に脳死判定を受けた脳血管障害の60代の男性から摘出された二つの腎臓の移植手術を実施した。レシピエントはネフローゼ症候群の60代女性と糖尿病性腎症の50代男性で、手術は2例とも無事終了したとしている。

 県臓器移植支援センターの説明では、脳死判定を受けたドナー(臓器提供者)からの腎移植手術は附属病院分が県内5例目、中央病院分が6~7例目。

201887日付愛媛新聞)

  えひめ移植者の会から                               

今年も臓器移植推進街頭キャンペーン

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10月、県内3会場で実施

臓器移植普及推進月間中の10月、今年も県の主催により県内3会場で献腎(死後の臓器提供)を呼び掛ける街頭キャンペーンが実施され、えひめ移植者の会や愛媛県腎臓病患者連絡協議会、ライオンズクラブの会員らが臓器提供意思表示カードなどの配布に協力しました。

街頭キャンペーンの会場は8日が松前町のエミフルMASAK、14日が八幡浜みなっと、21日が周ちゃん広場(西条市)でした。

実施日には、それぞれの会場で、出入りのお客に、死後の臓器提供   を呼び掛けるチラシや臓器提意思表示提供意思表示カード、ゆるキャラ「みきゃん」のイラスト入りボールペンの入った袋役1,000セット前後を配布しました。皆さん、お疲れさまでした。

買い物客にチラシを手渡す会員ら(108日、エミフルMASAKI) 


「ダブル移植の語り部」ブログ好評

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橋本万紀子さん 夫婦間の肝腎移植体験つづる

肝臓と腎臓をダブル移植した橋本英紀さん(60)=東京、関東支部長=と、ダブルドナーとなった妻の万紀子さん(同副支部長)の移植体験を、万紀子さんが「ダブル移植の語り部」のタイトルでブログに長期連載し、評判を呼んでいます。

ブログを開設したのは2016年12月。以来、11月末現在で、掲載の回数は700回を超えています。

 酒類販売会社を経営していた英紀さんは平成25年9月、55歳のときに肝硬変と診断され、都内の病院に入院。翌26年4月、万紀子さんがドナーとなり、肝移植を受けます。ところが入院中、細菌感染による敗血症で腎不全となり、透析導入を余儀なくされました。そこで万紀子さんが再びドナーとなり、腎移植することを決断します。

しかし、リスクが大きすぎると、病院に断られ、途方に暮れたお二人は万波誠先生を頼り、宇和島徳洲会病院に連絡、直訴します。万波先生はこれを快諾し、27年9月、   

夫婦間の腎移植がかないました。予後は順調で、英紀さんは現在、東京から宇和島に3カ月に1度、泊まりがけで通っています。

万紀子さんがブログを開設したのは、ダブル移植にこぎつけるまでの葛藤や苦悩、医療の問題点などを多くの人に伝えたいとの思いからです。執筆は今後も続き、来年4月以降は移植医療への問題提起もしたいとのことです。

「ダブル移植の語り部」のアドレスはhttps://ameblo.jp/ishokukataribe/ です。

橋本英紀さんと万紀子さん


移植体験など募集 「命の贈りものPart3

当会は来年4月29日、発足30周年を迎えるのを記念して、小冊子「命の贈りものPart3」の出版を計画しています。そこで、この小冊子に収録する皆さんの寄稿を募集しています。

移植を受けた喜び、移植後の生活の様子などについて、文章を寄せていただけると幸いです。400字詰め1枚から10枚程度まで、自由に書いてください。写真もあればお願いします。締め切りは来年1月末。寄稿された方には出来上がった小冊子をご進呈します。

「命の贈りもの…」は100ページ前後、定価500円。創風社出版(松山市)から1000冊発行の予定です。

報第30

(通算46号)2018年

1130日(金)発行

発行者 NPO法人移植への理解を求める会  理事長 向田 陽二

798-4101愛南町御荘菊川2290    電話085-74-0512

編集者                  副理事長 野村 正良

       〒791-8006松山市安城寺町1746-8    電話089-978-5434

発行所                  事務局長 河野 和博

       〒790-0925松山市鷹子町9282     電話089-970-3943


# by shufukujin-kaihou | 2018-11-30 12:48 | NPO会報30号(46号)

NPO会報第29号(第45号)

      NPO移植への理解を求める会 会報第29号 


修復腎移植が先進医療に


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厚労省会議 条件付き承認、一部保険適用へ

徳洲会グループによる修復腎移植の先進医療申請が厚労省の専門家会議で5日、ようやく認められました。レシピエント(移植者)の選定委員に関係学会の推薦者を入れるという条件付きですが、これは問題なくクリアされる見通しです。
 最初の申請から7年、2007年にこの移植が禁止されてから11年。長い時間がかかりましたが、一般医療として再開されるための欠かせぬ一歩であり、皆さんと素直に喜び合いたいと思います。これも、辛抱強くご努力を続けてこられた徳洲会グループをはじめ、ご支援をいただいてきた多くの団体、個人の皆さんのおかげであり、あらためて心より感謝を申し上げたいと思います。

厚労省によると、徳洲会グループの宇和島病院と東京西病院で、9年間の予定で臨床研究を計画。4年間で42例を実施し、5年間で安全性や有効性を確認するとしています。徳洲会では他の病院の参画も呼び掛けたい意向です。なお、手術費用などを除く医療費は保険適用されるようになります。今後は移植を待つ患者さんが一人でも多く一日も早く救われるよう、一般医療としての早期再開が望まれます。

それにつけても、これまで11年余り、移植医療を先頭に立って進めるべき日本移植学会が、一度も修復腎移植と真剣に向き合うことなく、やみくもに反対し、移植を望む多くの患者を踏み付けにしてきた理不尽な態度は、忘れるわけにはいきません。深く反省し、二度とこのようなことがないよう、患者とともに歩む医療を進めていただきたいと思います。(写真:修復腎移植の先進医療申請を審議する専門家会議=7月5日・厚労省)






6月・松山で第10回総会開く



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NPO法人移植への理解を求める会の2018年度(第10回)総会と記念講演会が6月10日松山市山越町の愛媛県男女共同参画センター視聴覚室で開かれました。

総会は午前11時から開会。役員と正会員計15人が参加。昨年度の事業報告や新年度の行事計画、予算などを話し合いました。徳洲会グループによる修復腎移植の申請が昨年10月、厚労省の審査部会で条件付きながらら承認されたことから、当会では、今後とも先進医療としての研究を注視していくことや、理解を広げる活動を引き続き進めていくことなどを決めました。

役員改選では、向田陽二理事長以下理事14人と監査委員2人全員の再任を了承しました。



「愛媛大学の移植への取り組み」テーマに 


記念講演会 宮内勇貴先生がご講演

講演会は昨年に続き、えひめ移植者の会と合同で開催。講師の宮内勇貴先生(愛媛大学医学部附属病院泌尿器科講師、移植医)に「愛媛大学の移植への取り組み」のテーマで、最新の一般的な移植の話題を含めてお話しいただきました。

東温市志津川の同病院では県内の移植医療の提供体制の充実を目指し、この4月から「臓器・組織移植センター」の運営を始めており、タイムリーな講演会になりました。

(写真は6月10日、愛媛県男女共同参画センターで開かれた記念講演会) 

 (4面に講演要旨

  

                                                                                               □ 講演要旨  

                                    

愛媛大学の移植への取り組み


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  医学部附属病院泌尿器科講師 宮内勇貴先生


きょうの講演では、まず移植に関する一般的なお話をさせていただき、そのあと愛媛大学の移植への取り組みをご紹介したいと思います。

移植と透析の現状はどうなのか。データからみると、2016年末時点では、透析患者さんは329609人、約33万人の方が透析をしています。前年と比べて4、623人増えており、増え方は少しずつ鈍ってきています。

腎不全対策の進歩によって透析まで進むことが少なくなってきたことが、一番の原因と言われています。半面、亡くなる透析患者さんが減ってきたということもあります。

透析患者さんは100万人当たり2、596人。国民380人に1人が透析をしているというのが現状です。


▼透析導入の原因疾患、1位は糖尿病

透析導入の原因疾患は、これまで慢性糸球体腎炎、いわゆる慢性腎炎がトップでしたが、現在は糖尿病が1位、次が慢性腎炎、続いて腎硬化症となっています。

注目すべきは3位の腎硬化症です。痛風とか、高血圧とか、全身の血管が動脈硬化を起こし腎臓の動脈も硬化することによって起きてくる病気です。

すなわち、1位の糖尿病と3位の腎硬化症は、どちらも腎臓そのものの病気ではなく、全身の病気で、メタボリックシンドロームとか、生活習慣病が腎臓を悪くしているというのが現状です。なので、腎臓そのものの治療だけでなく、生活習慣病の改善がこれからの腎臓疾患の予防に大事だということが明らかになっています。


▼夫婦間の移植が最多、全体の38%

日本移植学会がまとめた「2016臓器移植ファクトブック」によると、透析の97%は血液透析、3%が腹膜透析です。移植は血液透析の0・5%と少なく、献腎移植は増えません。

ドナーのリスクについては、一般的には「大丈夫ですよ」という話をしています。移植直後には、残った腎臓の働きが70%まで増大します。腎臓の片方がなくなった瞬間から、残った腎臓がフルに働き出すので、まず問題はないと説明しています。

日本移植学会のガイドラインでは、ドナーの年齢は80歳以下となっていますが、愛媛大学では80歳以上の提供者が6,7人います。2002年の時点では、レシピエントのうち、3分の2の方が親から腎臓の提供を受けていますが、現在では夫婦間の移植が一番多く、全体の38%を占めています。

また以前の移植ではなかったことですが、今は透析を始める前に移植をする、先行的移植が進められています。これまでは透析をしてから移植をするのが当たり前の流れでしたが、今は透析をしないで、早めに移植をするようになっています。

腎不全になった患者さんには「透析をしますか、移植をしますか」ということで、話をしています。先行的移植はだんだん増えていて、2010年は2割弱でしたが、2016年のデータでは3割を超えています。


▼メリット多い透析前の先行的移植

先行的移植のメリットは、患者の生存率、移植腎の生着率が優れていることです。逆に、透析期間が長いほど成績は悪くなっています。透析期間が短いほど成績がよくて、先行的移植が最も良いという結果が出ています。

先行的移植をした患者さんと、そうでない患者さんについて、動脈硬化の有無を調べると、前者は動脈硬化が1例もなく、後者は半分の人に動脈硬化がありました。

透析は血圧の変動も激しいし、心臓への影響も大きい。しかも、透析でいろんな物質(老廃物)が全部抜けるわけではないので、動脈硬化がどんどん進んでしまいます。

 動脈硬化がある血管に腎臓を植えるのは、非常に難しい。なので、そうした状態で腎移植をするのはいろんなリスクを伴います。動脈硬化がないのも、先行的移植のメリットの一つだと思います。

 透析生活が長くなってくると、おしっこが出なくなってきます。そうなると、膀胱も小さく固くなってしまうので、そのトラブルも大きい。先行的移植の場合は、おしっこが出ている状態が続いているので、膀胱が柔らかい。だから手術もやりやすく、移植後も、普通におしっこが出て、逆流することも少ない。

 特に子供の場合は、先行的移植だと、身長の伸び方がいいと言われています。やはり移植すれば、骨の代謝もよくなるので、子供に与えるメリッは大きく、先行的移植が優先されるべきだろうと思います。さらに、移植後の拒絶反応が起きるケースも非常に少ないように思います。


▼移植センター設置、スタッフ充実へ

一般的なお話はこのくらいにして、この後は愛媛大学のお話をさせていただきます。

 愛媛大学附属病院には、臓器・組織移植センターができました。センターとしたのは、そこにいろいろな業務を集約することができるメリットがあるわけです。センター長は生体肝移植の高田泰次教授です。あとは、われわれ移植に関わる医師が参加する形になっています。まだ始まったばかりなので、特に何かをしているわけではありません。

 腎移植部門では、泌尿器科と腎臓内科の先生らに一生懸命やっていただいていて、特に都会で腎移植を勉強されてきた先生方との連携がよくなっています。

 センターのもう一つの狙いは、移植コーディネーターや専門スタッフの方々を充実させることです。私も、腎移植した方だけを診ているのではなくて、泌尿器科全般の患者さんを診ています。そこで、いつも申し訳ないなと思っているのは、患者さん一人当たりの診療時間が短いことです。私が以前に勤務していた東京女子医大でも一人当たりの診療時間は短かったけれど、移植コーディネーターと取り巻きがしっかりしていて、診療の後、患者さんがコーディネーターとお話をして帰るということができていました。いろんなことを聞いてもらったり、相談に乗ってもらったりもしていました。

コーディネーターからフィードバックしてもらって、私たちの方で対応することもありました。専属のスタッフがいると、医療が滞りなく進めることができるようになると思います。今後、移植の症例を増やしていくうえでも、足りないところをスタッフの方にいろいろカバーしていただけるようになればいいかなと思っています。

 あとは腎移植や肝移植では、お互いに何をやっているのか分からないので、情報を共有できたらいいかなと思っています。


 ▼高齢者が目立つ愛媛大学の腎移植

 愛媛大学での腎移植は、今、衣山クリニックにおられる大岡啓二先生がおられたころ、多く行われていましたが、先生がおられなくなってから激減し、年に1、2例と落ち込んでいました。私が2011年に、帰ってきてからは腎移植を増やしてきています。

年に15例実施した年もあるけど、一般泌尿器科の手術をするなかに、腎移植の枠を入れているので、今は月1例くらいのペースにしようかなと思っています。

 移植の成績は10年生存率が9割、10年生着率が8割というところです。大ざっぱに言って、愛媛大学附属病院では条件の悪い患者さんが多いので、なかなか苦労しています。

 血液型不適合の移植が多く、2回目移植の方も1割くらいいます。レシピエントの年齢は全国が45・7歳に対して、うちは53歳と高く、60歳以上の高齢者の割合も全国の2割に対して、うちは3割と多い。ドナーの平均年齢も5歳くらい高い。80歳以上のドナーは全国では0・4%に対して、うちは11%に上っています。70歳以上のドナーも非常に多いです。配偶者間の移植は全国が三十数%ですが、うちは多く、半分を占めています。ドナーが高齢の場合は、やはり成績が少し落ちます。


大学公費で保険適用外治療も実施

ドナーの腎臓は、動脈が短い右側のものを取るのはすごく難しい。うちはその右腎を取るケースが4分の1ある。全国では1割弱。ドナーの右側の腎臓の機能が悪かったら右側を取るようにしている。あまり差がなければ左を取るということを、厳密にやっています。先行的移植は4割を占めています。

大学ではドナーとレシピエントの相性をよくするために、免疫抑止剤で、もとは抗がん剤のリツキサンを投与するなどの研究もしています。

また大学ならではの話ですが、基準外医療費というのがあります。保険適用外の治療を大学の公費で行うというやり方で、適用外治療なので、患者さんから自費でお金を払っていただくか、大学が支払うしか方法がない。さすがに患者さんに支払っていただくというのは大変なので、大学で支払うということになっています。 


質 疑

質問  腎臓は元気だけど、他の病気で亡くなる人(移植者)が増えているということですが、その腎臓を他の人にもう一度使うということはできないのでしょうかー。

宮内先生 亡くなられた移植患者さんから、別の人に移植する例は日本ではないけれど、海外では報告例があります。できなくはないと思うけど、相当難しいと思います。

亡くなる人の場合、死因が二分される。一つは悪性腫瘍。その人には、全身にがんが満ちているので、使えません。もう一つは心臓死や、脳血管死。これらは可能かもしれません。

質問 ダヴィンチ(医療支援ロボット)で腎臓のがんが部分切除で取りきれるようになったと聞いているので、修復腎移植に使える腎臓は限りなく少なくなっているのではないでしょうかー。

宮内先生 ダヴィンチがおととしから保険適用になって、愛媛大学では既に30例から40例、腎臓のがんを部分切除しています。かつては、全摘出していたのを、今はことごとく部分切除でやっています。基本的に7センチ以下のがんは、ほぼ部分切除でいけます。

 なので、その範疇を超えるもの、ダヴィンチでも部分切除ができないものは捨てるしかない。移植には使えないと思っています。したがって、修復腎移植の対象としては無理だと思います。修復腎移植に使える腎がんは、ほぼ部分切除でいける。修復腎移植に使える腎がんはもうほぼないと言っていいと思います。そのくらいダヴィンチは全摘出のケースを激減させています。

私の個人的な考えを言うと、腎提供の意思があって、ドナーになっている方に腎がんが見つかった場合は、それを摘出して移植に使っていいんじゃないかな。その後押しをしてもらえたら、やりやすいと思います。

質問 ダヴィンチはどの程度使われているのですか。普及状況はー。

宮内先生 愛媛県内では愛媛大学、四国がんセンター、県立中央病院と市立宇和島病院の四つの病院で使われています。どこでも部分切除はやっています。 

宮内先生略歴 1972(昭和47)年3月、松山市生まれ。松山東高、愛媛大学医学部医学科卒。同学部附属病院、松山市民病院、市立宇和島病院、市立大洲病院、東京女子医科大学泌尿器科勤務などを経て、2011(平成23)年10月、愛媛大学医学部付属病院泌尿器科助教及び講師、現在に至る。医学博士。

日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本臨床腎移植学会認定医、日本移植学会認定医、日本透析医学会専門医・指導医、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)、日本がん治療認定医機構がん治療認定医。

医学博士論文は「腎癌に対する加熱による腫瘍縮小効果の検討」。

著書に「腎移植におけるサイトメガロウイルス感染症対策(今日の移植)」「ABO血液型不適合移植の治療法と管理について(最新透析医療 先端技術との融合)」など

高校時代からラグビーに親しみ、少し前まで学生のOB戦などで試合にも出場。




NHKが修復腎移植特番第2弾


「悪魔の医師か赤ひげか」 7月、Eテレで放映


万波先生らが取り組んでこられた修復腎移植の問題を検証する特別番組が3月28日夜、NHK総合テレビで「ノーナレ『悪魔の医師”か“赤ひげ”』」のタイトルで全国放送され、好評を博しましたが、これに続き、7月7日午後11時から、NHKETVでノーナレの拡大版として、1時間の特集番組が全国放送されました。今回も修復腎移植の12年間の軌跡をたどる内容で、アメリカの事情なども加え、前回より詳しい内容。再び評判を呼びました。

番組では、修復腎移植反対の先頭に立ってきた当時の日本移植学会副理事長、大島伸一先生が「この12年間は何だったんだろう」と「反省の弁」。

一方、生命倫理学の粟屋剛先生は「患者の意思を尊重し、修復腎移植は禁止すべきではない」と指摘。病理学の難波紘二先生も「世界の常識は日本の非常識」と、終始、修復腎移植に反対してきた学会を批判しました。万波先生が文句なしに赤ひげ先生であることを証明するのに十分な番組でした。意欲的なこの番組を制作した池座雅之ディレクターに敬意を表したいと思います。


報第29号

(通算45号)2018年

7月30日(月)発行

発行者 NPO法人移植への理解を求める会  理事長 向田 陽二

798-4101愛南町御荘菊川2290    電話085-74-0512

編集者                  副理事長 野村 正良

       〒791-8006松山市安城寺町1746-8    電話089-978-5434

発行所                  事務局長 河野 和博

       〒790-0925松山市鷹子町9282     電話089-970-3943



# by shufukujin-kaihou | 2018-08-08 14:23 | NPO会報第29号(45号)

ETV特集 悪魔の医師か赤ひげか

 ETV特集(1/4)                      ETV特集(2/4)               
        

ETV特集(3/4)                         ETV特集(4/4) 
    
59分番組を1~4までの4つ(約15分ずつ)に分けて掲載しています。
 
                    
ETV特集 悪魔の医師か赤ひげか

放送日時:2018年7月7日(土)23:00~(59分)
 
愛媛・宇和島で行われたある移植手術は、激しい批判と長年の論争を巻き起こした。週刊誌記者・学会・患者など多角的な証言から浮かび上がる、日本の医療と社会の姿とは。

2006年、宇和島市の万波誠医師が行った手術が大きな波紋を呼んだ。がんなど病気の腎臓の患部を切除して移植する「病気(修復)腎移植」。特殊な医療を独断で行ったと学会やマスコミから「人体実験だ」など猛烈な批判を受けた。一方、患者たちからは移植医療の選択肢として万波医師を支持する切実な声も広がった。“医療のあり方”をめぐり論争を呼んだ騒動のゆくえを、当事者たちの証言とアメリカでの移植の現状を交え描く。(NHK・ETV特集HPから)

ETV特集HP   :http://www4.nhk.or.jp/etv21c/x/2018-07-07/31/11273/2259638/

               (71日より動画予告もご覧になれます)

NHKドキュメンタリーポータルサイト:https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259638/index.html

               (前回「ノーナレ」への反響等もリンクからご覧いただけます)



# by shufukujin-kaihou | 2018-07-11 14:23 | 30.7.7 ETV特集