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NPO会報第31号(第47号)

      NPO移植への理解を求める会 会報第31号       

6月2日・松山で第11回定期総会

「日本の腎移植はどう変わったか」

作家・フリーライター 高橋幸春氏がご講演

NPO法人移植への理解を求める会の令和元年度(第11回)定期総会と記念講演会を6月2日(日)午前11時から、松山市大街道3丁目のいよてつ会館で開きます。記念講演会は、当会の推進母体となっている、えひめ移植者の会(野村正良会長)との共催で、総会の後、昼食をはさみ、午後1時からの予定です。

定期総会では前年度の活動報告、決算報告、本年度の活動計画、予算案などを審議します。理事と正会員の方々の参加をお待ちしています。

e0163729_13185103.jpg記念講演会の講師は、作家でフリーライターの高橋幸春氏です。「日本の腎移植はどう変わったか」をテーマにお話しいただきます。高橋氏は2006年11月に修復腎移植の問題が表面化して以来、この問題と関わり、患者側の目線で精力的に取材、執筆活動を続けてこられました。

なかでも、相次いで出版された「透析患者を救う!修復腎移植」(2013年、彩流社)と、「だれが修復腎移植をつぶすのかー日本移植学会の深い闇」(2015年、東洋経済新聞社)は、私たちの活動の大きな後押しとなりました。

これらの書に続き、今年3月、「日本の腎移植はどう変わったか-60年から修復腎移植再開まで」(えにし書房)を出版され、日本の腎移植の流れを分かりやすく解説されています。講演では同書の内容や新たな移植の動きなどについて、語っていただきます。ご期待ください。(写真は高橋幸春氏=東洋経済オンラインより)

       (2ページに関連記事

高橋幸春氏略歴  たかはし・ゆきはる 1975年、早稲田大学卒業後、ブラジルへ移住。日系邦字紙パウリスタ新聞(現ニッケイ新聞)勤務を経て、1978年帰国。以後、フリーライター。高橋幸春名でノンフィクションを執筆。1991年に「蒼氓の大地」(講談社)で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。2000年に初の小説「天皇の船」(文藝春秋)を麻野涼のペンネームで上梓。

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<第11回定期総会と記念講演会日程> 

○総  会 午前11時~正午 (4階 カトレア)

    平成30年度活動報告/決算報告・監査報告

   令和元年度活動方針案予算案審議 /その他

○記念講演 午後1時~2時 (3階 ロビンルーム)

講 師 高橋 幸春氏(作家、フリーライター)

      テーマ 「日本の腎移植はどう変わったか」

○質疑・意見交換会

  問い合わせ 河野和博事務局長まで。089-970-3943

30周年記念祝賀会も えひめ移植者の会

なお、記念講演会の後、午後2時から同館アイビスホール(3階)で、えひめ移植者の会の令和元年度(第30回)総会と、会発足30周年記念祝賀会があります。求める会会員の方々の参加歓迎です。申し込みは野村会長まで。090-7626-0240



 出 版                                                           

修復腎移植再開までの経過、明快に

高橋氏「日本の腎移植はどう変わったか」出版

 

e0163729_13192700.jpg2006年秋、宇和島徳洲会病院の万波誠先生らが取り組んでいた修復腎移植が、同病院で起きた臓器売買事件の調査過程で明るみになり、学会幹部やマスコミによる理不尽なバッシングを受け始めて以来、この問題を丹念に追跡取材してきた、ノンフィクション作家・フリーライターの高橋幸春氏(東京都)がこの3月、「日本の腎移植はどう変わったかー60年代から修復腎移植再開まで」(えにし書房)を出版されました。


 国内における腎移植の黎明期から修復腎移植騒動が終息した現在までの足跡を分かりやすく紹介した力作です。  


 特に学会が万波先生らのバッシングを執拗に続ける中、追随する厚労省が修復腎移植を原則禁止とし、これに反発する私たち患者が万波先生らを支援する組織「NPO法人移植への理解を求める会」を結成。多くの支持を得て、徳洲会グループの先進医療申請が今年1月、正式に承認されるまでの動きが手に取るように分かる内容となっています。


 停滞する日本の移植医療の問題点と展望を見据えたすばらしい書です。ぜひ、皆さんにおすすめしたいと思います。
 (えにし書房、1800円+税)
 ちなみに、高橋さんが修復腎移植を取り上げた著書に「透析患者を救う!修復腎移植」(2013年11月、彩流社)、「だれが修復腎移植をつぶすのかー日本移植学会の深い闇」(2015年7月、東洋経済新聞社)があります。また「文藝春秋」「潮」などの月刊誌に修復腎移植の記事を再三、執筆されています。

<同書の帯から>

腎不全がほぼ死を意味した時代から、腎移植の道を切り開いてきた元日本移植学会副理事長の大島伸一医師の活動、和田移植の波紋、腎バンク、シクロスポリンの登場、愛知方式の確立、臓器移植ネットワーク、臓器移植法、万波誠医師と瀬戸内グループによる修復腎移植へのバッシングと「原則禁止」から再開まで。中国への渡航移植、人工透析の進歩と諸問題など日本の移植を巡る社会の変容を、長期にわたる綿密な取材で丁寧にたどり、多くの問題点を浮かび上がらせる傑作ルポ。



 新聞・雑誌報道から                                      

 病気腎移植「先進医療」官報に告示

       厚労省 臨床試験実施を承認

宇和島徳洲会病院(宇和島市)が臨床研究を進めてきた病気腎(修復腎)移植について、厚生労働省は6日までに先進医療と認めることを官報で告示した。徳洲会によると、臨床試験は適応症例があり次第、グループの宇和島と東京西の2病院で始める方針。先進技術部分は患者の自己負担だが、一般医療と共通する検査代や入院費などには保険が使えるようになる。告示は1月31日付。

 同移植の先進医療承認を巡っては、先進医療会議が昨年7月、慎重な立場を取っていた日本移植学会など関係5学会の推薦者をレシピエント(被移植者)の選定委員会に参加させることを追加条件として提示していた。

 厚労省によると、臨床試験は9年間の予定で実施。4年間で42例を目指し、5年間で安全性や有効性を確認する。21例目までに移植した腎臓が機能しないケースが4例になれば中止。他病院の参画は個別に審査するほか、先進技術部分への保険適用は、中央社会保険医療協議会が試験結果を踏まえて判断する。

 NPO法人「移植への理解を求める会」の向田陽二理事長(60)=愛南町御荘菊川=は「やっと患者の思いや努力が報われた」と喜ぶ一方、「早急に1例目を実施してほしい。徳洲会グループ以外の病院にも参加してもらいたい」と要望。県内などの臓器移植経験者ら約40人でつくる「えひめ移植者の会」の野村正良会長(69)=松山市安城寺町=は「一日も早く一般医療として認められるよう、関係者には努力してもらいたい」と話した。(多和史人)

                        2019年2月7日(木)付愛媛新聞 


病気腎移植臨床試験を一時中断 

徳洲会 移植実施責任者が退職

  国に先進医療として認められた病気腎(修復腎)移植の実施機関になっている徳洲会グループの宇和島(愛媛県)と東京西の2病院が、移植実施責任者の医師の退職を受け、臨床試験の一時中断を余儀なくされていることが12日までに分かった。ドナー(臓器提供者)が見つかり次第、1例目の手術に臨む方針だったが、実施体制を再構築中。グループ関係者は「3カ月で後任医師を確保できなければ、実施病院を変更して厚生労働省に再申請する可能性もある」としている。

 複数の関係者の話では、東京西徳洲会病院の実施責任者だった70代の男性医師が3月末で退職。責任者には移植認定医(または腎臓専門医)の資格や5年以上の腎移植経験などが必要で、要件を満たし同病院に常勤できる後任医師がグループ内では見つかっていない。6月末までグループ外でも求人する。

 関係者はドナー不足も懸念している。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使った腎臓の部分切除が2016年度から保険適用になったことなどで、移植に利用可能な病気腎が減少。12日午後5時現在、ドナーは見つかっていないという。

 えひめ移植者の会の野村正良会長(70)=松山市=は「ようやく先進医療として認められ、期待して待っている患者さんがたくさんいるのに、中断してしまうのは非常に残念。一日も早く後任を決めて、移植ができるように体制を整えてほしい」と話した。

 グループ関係者は「後任医師を確保できたとしても、ドナーが増えなければ、厳しい状況は変わらない。グループ内外で臨床試験に参加してくれる病院があれば、出掛けて行って指導をするので、患者さんが病気腎移植を受けられる環境を残すために協力してもらいたい」と訴えた。

 厚労省によると、臨床試験は2月から9年間の予定で実施。4年間で42例の移植を目指し、手術後5年間で安全性や有効性を確認する。先進技術部分は患者の自己負担だが、一般医療と共通する検査代や入院費などには保険を使える。(多和史人)

                     2019413日(土)付愛媛新聞


「移植進める努力足りないのが問題」

週刊ポスト 透析中止問題、万波先生に聞く

e0163729_13220103.jpg 東京・福生市の公立福生病院で、人工透析の中止を選択して40代の女性などが死亡した報道が医療の在り方に一石を投じていますが、週刊ポスト(329日号)はこの問題で、宇和島徳洲会病院の万波誠先生へのインタビュー記事を特集し、先生の直言を引き出しています。                              

万波先生の結論は「透析中止判断は間違っていない」というもので、「移植を進める努力をしないで、透析でよしとする今の日本の医療の在り方が問題」としています。
 その通りですね。大事なことは患者を救う医療をいかに進めるかです。慢性腎不全の唯一の根治療法である移植医療に力を入れないで、「透析大国」に甘んじている日本の医療が、いつまでもこのままでいいはずはありません。国と医療界の怠慢であり、もっと本腰を入れて移植医療を進めなければいけないと思います。

 私たちもそうですが、透析患者の全国組織「全腎協」も、全国の移植者の会「NPO法人日本移植者協議会」も、もっと患者の立場に立って、声を上げていくべきです。(N





報第31

(通算47号)2019年

5月10

(金)発行

発行者 NPO法人移植への理解を求める会  理事長 向田 陽二

798-4101愛南町御荘菊川2290    電話085-74-0512

編集者                  副理事長 野村 正良

       〒791-8006松山市安城寺町1746-8    電話089-978-5434

発行所                  事務局長 河野 和博

       〒790-0925松山市鷹子町9282     電話089-970-3943


by shufukujin-kaihou | 2019-05-10 13:26 | NPO会報31号(47号)