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NPO法人会報第6号(第22号)

NPO法人移植への理解を求める会 会報第6号        

修復腎移植の臨床研究
第三者間6・7例目実施

徳洲会 5例目以降も継続
 
医療法人「徳洲会」は宇和島徳洲会病院で進めている第三者間の修復腎移植臨床研究について、当初の目標だった5例目以降も継続していく方針を決め、1月12日に6例目、1月30日には7例目の手術を実施しました。
同会によると、6例目のドナーは、西日本に住む小径腎がんの70代男性、レシピエントは東日本に住む40代男性です。また7例目のドナーは愛媛県内の小径腎がんの70代女性、レシピエントは同じく同県内の50代女性です。経過は良好ということです。
同会は、国の指針に基づいて、一昨年7月から臨床研究を始め、昨年8月24日、当初予定していた第三者間5例目の症例数に到達していました。これまでに臨床研究の手術を受けた患者さんも全員、経過良好ということです。
臨床研究責任者の小川由英先生(東京西徳洲会病院)は記者会見で、「腎臓機能なら半年程度の経過観察で成績が分かるので申請を急ぎたい。先進医療として認められるまでの経過措置として、さらに第三者間で5例程度の臨床研究をしたい」と話しています。
 なお、同会は、5月に米ワシントンで開かれる学会でこれまでの症例を発表し、一部保険適用が認められる先進医療の申請をする予定です。

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臨床研究の進展によって、修復腎移植の早期再開が期待されることから、私たちの会では、修復腎移植の啓発活動に一層力を入れていきたいと思います。ご協力をよろしくお願いいたします。

6・7例目も「問題なし」 判定確認委
修復腎移植の臨床研究で、第三者間6、7例目の手術実施に先立ち、NPO法人移植への理解を求める会は、徳洲会の依頼を受けて、松山市内のホテルでそれぞれレシピエント選定確認委員会を開きました。6例目は座長の吉田亮三理事(愛媛大学法文学部名誉教授)と事務局の河野和博理事、外部委員の近藤俊文・市立宇和島病院名誉院長(内科医)、大岡啓二医師(移植医・泌尿器科医)、野垣康之弁護士の5人の委員全員、また7例目は大岡医師を除く4人の委員が出席。徳洲会から送付されたレシピエント候補者の選定順位についてチェックしました。この結果、問題がないことを確認し、同会に報告しました。

修復腎移植訴訟第8回口頭弁論
3月8日・松山地裁で
修復腎移植訴訟の第8回口頭弁論が、3月8日(火)午後1時半から、松山地裁で開かれます。前回の第7回口頭弁論では、「がんの腎臓は部分摘出が一般的」との被告側の主張に対して、原告側は被告らの関係5病院のデータから、部分摘出は極めて少なく、ほとんどが全摘であることを指摘しました。被告側の虚偽がまず一つ明らかにされたわけです。
第8回口頭弁論では、被告側が「修復腎移植の成績は極めて悪い」と主張する根拠となっているデータの分析方法などを検証し、その虚偽性を証明する予定です。
 口頭弁論を傍聴される皆さんは、当日午後1時10分に、同地裁に隣接する坂の上の雲ミュージアム前に、お集まりください。

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臨床腎移植学会に抗議文求める会 修復腎移植の演題不採用で
1月26日から3日間、兵庫県宝塚市で開かれた日本臨床腎移植学会に、徳洲会とNPO法人移植への理解を求める会が申し込んでいた修復腎移植臨床研究に関する演題が2件とも不採用になりました。不採用になった演題は、徳洲会が臨床研究5例の報告、求める会が臨床研究とNPO法人のかかわりです。
求める会では、修復腎移植を広く理解してもらえるよい機会と受け止め、大いに期待していました。不採用の決定は「意図的排除」とみて、1月11日、学会に不採用の説明を求める公開質問状を送りました。
また、学会開催日前々日の24日までに回答がなかったので、同日、抗議文を送付しました。ところが、開催前日の25日(文書は21日付)に事務局に届いたので、演題を公平に広く採用するよう申し入れる要望書を送付しました。
抗議文の骨子は、学会は広く意見の発表の機会と論議の場を提供する役目があるにもかかわらず、修復腎移植に関する演題を2件とも排除したのは納得できないというものです。


 公開質問状                             
                          2011年1月11日
日本臨床腎移植学会
 学会長 市川 靖二様
演題不採用の通知について
(公開質問状)

  NPO法人移植への理解を求める会
                     理事長 向田 陽二  

拝啓 第44回日本臨床腎移植学会が、1月26日から28日まで、宝塚市において開催されますことは、今後の腎移植の推進、研究にとって、まことに意義深いことであり、関係者の方々のご尽力に対して、心から敬意を表する次第です。
さて、腎移植の早期再開を願う私どもNPO法人移植への理解を求める会にとりましても、今回の学会開催を、修復腎移植の意義を広く知っていただく好機ととらえ、発表の場を与えていただくことを大変楽しみにしておりました。
ところが、受け付けていただいた私どもの演題「修復腎移植臨床研究における当NPOの関わりと今後の活動について」(登録番号10305)は、不採用となり、まことに残念でなりません。
貴学会運営事務局からお送りいただいたメールによると、「プログラム委員会を開催し、厳正な審査の結果、残念ながら、不採用となりました」とのことですが、どのような理由で、不採用になったのでしょうか。
また、徳洲会から申し込みのあった修復腎移植の臨床研究に関す演題も不採用になったと聞きました。
修復腎移植の問題につきましては、日本移植学会など移植関連学会が、「学会で発表する努力をしてこなかった」として、関係者を非難してきた経緯があります。オープンに広く発表と論議の場を設けるのが学会の役目であると、私どもも認識しています。それだけに、私どもと徳洲会の演題がいずれも不採用とされたことは、納得のいかないところです。
その理由をぜひ、お教えいただきたく、公開質問状をお送りいたします。  敬具

                                     
 抗議文                               
                          2011年1月24日
日本臨床腎移植学会
 学会長 市川 靖二様
演題不採用の通知について
(抗議文)

  NPO法人移植への理解を求める会
                     理事長 向田 陽二  

1月26日から宝塚市で開かれる貴学会に、私どもNPO法人移植への理解を求める会が申し込んだ修復腎移植の臨床研究にかかわる演題が不採用とされた理由について、私どもは1月11日、公開質問状を送り、その説明を求めました。しかし、1月24日現在、何ら回答をいただいていません。また、「しかるべき理由で回答できない」といった連絡もいただいていません。
回答も連絡もいただけないということは、相当の理由があるわけではなく、単に修復腎移植に関する演題は受け入れないという考えのもとに、不採用を決定したと、私どもは受け取らざるを得ません。「プログラム委員会を開催し、厳正な審査の結果、残念ながら、不採用となりました」との通知は、額面通りに受け取ることはできません。
広く意見の発表と論議の場を提供するのが学会の役割であると、私たちは認識しています。したがって、演題に異論があったとしても、その機会を与えず、門前払いするという姿勢は、学会の在り方として、いかがなものかと考えます。恣意的で、不誠実であり、私どもには到底納得できません。.
しかも、修復腎移植の臨床研究は国が認めたことを受けて、進められているものです。その臨床研究に関する発表を貴学会が拒絶するという理由がまったく分かりません。そのような学会が、果たして今後の腎移植の研究、発展に十分寄与できるのでしょうか。患者を救済するという使命を的確に遂行することができるのでしょうか。はなはだ疑問に思わざるを得ません。
以上の理由から、今回の演題不採用に対して、私どもは断固、抗議をいたします。



 回答                                
                              2011年1月21日
特定非営利活動法人
移植への理解を求める会
理事長 向田 陽二様

前略
 貴法人から演題応募をいただきまして誠にありがとうございました。今回の学術会議におきましては、応募演題数が大変多く、学術集会の期間が実質的に2日間と短く、時間に制限がありますので、学会員の演題を優先しました。貴法人は、日本臨床腎移植学会の会員ではございません。従いまして貴演題は、プログラム委員会におきまして不採用となりましたので、あしからずご了承ください。
草々 
                    日本臨床腎移植学会
                      理事長 高橋 幸太 
                                          第44回日本臨床移植学会    
                       学会長                                 学会長 市川 靖二 



要望書                                                              
                         2011年1月27日
日本臨床腎移植学会
 理事長 高橋 公太様 
第44回日本臨床腎移植学会
学会長 市川 靖二様
演題不採用についての回答について

  NPO法人移植への理解を求める会
                     理事長 向田 陽二  
  
第44回臨床腎移植学会において、修復腎移植の臨床研究にかかわる私どもNPO法人移植への理解を求める会の演題が不採用となったことについて、公開質問状をお送りしたところ、1月21日付で回答をいただいていたことが、本日、分かりました。お礼を申し上げるとともに、行き違いになったことについては、おわびいたします。
さて、演題不採用の理由について①応募演題数が多かったこと②学会員を優先したこと-を主に挙げていますが、もし、そうであるなら、不採用の通知にあった「厳正なプログラム委員会を開催し、審査の結果、残念ながら不採用となりました」との文面は、奇異な感じがいたします。また、徳洲会による修復腎移植の臨床研究まで不採用になったことには納得がいきません、
修復腎移植の臨床研究は、患者救済の立場から国が認めたことを受けて進められているものであり、その意味は小さくありません。その臨床研究にかかわる演題が2件とも排除されることは、考えられないことであり、意図的なものを感じざるを得ません。
貴学会は、広く発表の機会と議論の場を提供するという本来の姿に立ち返り、また患者の現状に真摯に向き合い、より開かれた公正な学会を目指していただくよう、強く要望いたします。


 ニュース                                                                
修復腎移植で監査を指揮した
厚労省幹部が収賄で実刑大阪地裁 眼科への指導・監査めぐり
修復腎移植を実施した宇和島市の2病院と万波誠先生らに厳しい処分を科そうと、監査や公聴会を指揮していた厚生労働省保険局の住友克敏課長補佐が収賄の疑いで逮捕され、懲役2年の実刑判決を受けていたことが分かりました。以下は2月18日配信の時事通信記事です。

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眼科診療所への指導・監査をめぐる汚職事件で、収賄罪に問われた元厚生労働省課長補佐の住友克敏被告(50)=懲戒免職=の判決が18日、大阪地裁であった。並河浩二裁判官は「国民の信頼を著しく失墜させた」として、懲役2年、追徴金1175万円(求刑懲役3年6月、追徴金1175万円)を言い渡した。
並河裁判官は「競馬や夜遊びで作った借金返済などのため臆面もなく収賄を繰り返し、公務員の最低限の規範意識も欠如していた」と述べた。
 判決によると、住友被告は同省特別医療指導監査官だった2008年2~9月、コンタクトレンズ販売「シンワメディカル」(大阪市)が経営する診療所が指導・監査の対象にならないよう便宜を図るなどし、同社元役員(56)=有罪確定=らから計1175万円を受け取った。

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▼眼科診療所の監査に手心を加える見返りに、多額の賄賂を受け取っていた厚労省の元監査官。その監査官が、同時期に宇和島市の2病院と万波先生らの処分をする担当官として、指揮を執っていたわけです。あきれて、ものが言えません。
そんな担当官に振り回されていたと思うと、怒りがこみあげてきます。それにしても、悪いことはできないものです。


 
会報第6号  
(通算22号)2011年
2月25日(金)発行発行者 NPO法人移植への理解を求める会 理事長 向田 陽二
     〒798-4101愛南町御荘菊川2290 電話0895-74-0512
編集者                 副理事長 野村 正良
〒791-8006松山市安城寺町1746-8 電話089-978-5434 
発行所               事務局・理事 河野 和博
〒790-0925松山市鷹子町928-2   電話089-970-3943
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by shufukujin-kaihou | 2011-02-25 21:47 | NPO会報第6号(22号)