27.3.6 お知らせ 高松高裁第1回口頭弁論

NPO法人移植への理解を求める会ニュース(201536日)  


   

高松高裁へ傍聴に行こう!

3月20日に第1回口頭弁論



修復腎移植訴訟の控訴審 


 修復腎移植訴訟の控訴審がいよいよ高松高裁で開かれます。第1回口頭弁論は3月20日(金)午後1時半からと決まりました。ご多忙とは思いますが、ぜひ多くの方々に傍聴に駆けつけていただきたいと思います。

一審の松山地裁では、被告の日本移植学会幹部らが虚偽の発言により、厚生労働省の修復腎移植禁止を誘導したと、私たちが訴えたことに対し「厚労省が自らの責任と判断で決めたことで、被告らには責任がない」などとして「原告らの請求をいずれも棄却する」との判決を下し、原告側の全面敗訴となりました。

これでは私たち患者は救われません。日々、多くの透析患者の方々が亡くなっている現実を見て見ぬふりの学会幹部らは、修復腎移植を禁止に導いた責任の大きさを自覚するとともに、これまでの言動を反省し、患者救済のために修復腎移植再開に向けてしっかり努力してもらわないといけません。

そのために、私たち原告は、控訴審で修復腎移植の妥当性と被告らの言動の違法性をもう一度強く訴えるつもりです。また支援者の方々には大勢、傍聴に駆けつけていただくことが、訴訟への大きな援護射撃となりますので、よろしくお願いいたします。

この訴訟には言うまでもなく、私たち患者一人一人の命がかかっています。患者救済のために修復腎移植の早期再開を後押しできるような「逆転判決」を期待しています

弁護団の薦田伸夫先生によりますと、第1回口頭弁論では、控訴状と控訴理由書の陳述、証拠申し出と野村正良原告団長の意見陳述が予定されています。このうち証拠申し出にかかる証人尋問や本人尋問が採用されなければ,即日結審の可能性もあるということです。

当日は開廷の前に訴訟の関係者と支援者の方々で入場行進をしたいと思いますので、午後1時15分までに高松高裁の玄関前に集まっていただければ幸いです。



<メモ>当日、宇和島―高松高裁間で送迎バスの運行を検討しています(西予、大洲、松山などでピックアップします)。途中乗車を希望される方は3月18日までに事務局(河野

和博事務局長)=電話089-970-3943(携帯090-2786-5317)まで、ご連絡をお願いします。                    





 

意 見 書

                             原告団長 野村 正良

私たちは、この裁判で修復腎移植の妥当性を証明するとともに、虚偽の発言で修復腎移植を否定し、厚生労働省による臓器移植法のガイドラインの改正、つまり修復腎移植の禁止を誘導し、患者の治療の選択権と生存権を侵害した被告らの違法性を明らかにするのが狙いです。

慢性腎不全のため透析生活を余儀なくされている人たちの状況は苛酷で、大きなリスクがつきまとっています。健康を回復するためには腎移植しかありませんが、国内ではドナーが極めて少なく、移植を望んでも、大半の人がその機会に恵まれないまま亡くなっているのが現状です。

そこで、ドナーの大幅な増加など大きな期待が寄せられている修復腎移植が一日も早く再開され、透析患者の方々が一人でも多く救われることが、私たちの願いです。

治療のため捨てられている腎臓を修復して利用する修復腎移植は、移植を望む透析患者の方々にとっては宝の山であり、また移植した腎臓が将来駄目になる可能性がある移植者にとっても、頼みの綱なのです。

この裁判の原告になっていただいた透析患者の方々も、修復腎移植に最後の望みをかけ、松山地裁でその妥当性と被告の言動の違法性を訴えてきました。しかし、体調が徐々に悪化し、裁判の期間中に次々と亡くなられました。本当に悔しく、無念でなりません。

昨年12月には、最後の一人だった広島市の藤村和義さんが、3度目の脳梗塞を発症し、入院中の広島市の病院で亡くなられました。68歳でした。藤村さんには、裁判の期間中、不自由な体を押して毎回のように松山地裁まで足を運んでいただきました。昨年3月には本人尋問にも応じていただきました。

しかし,透析生活が10年近くと長くなり、血管の石灰化が進むなど、体調が悪化していて、心配していたところでした。

藤村さんが亡くなられたことで、7人の原告のうち透析生活を送っていた4人の方々が全員亡くなられました。ほかの3人は香川県の長谷川博さん、岐阜県の花岡淳吾さん、愛媛県の二宮美智代さんです。

原告になることを予定していて、提訴の直前に相次いで亡くなられた広島市の下西由美さんと兵庫県の有末佳弘さんを含めると、「犠牲者」はなんと6人になりました。残った原告はいずれも移植者で、愛媛県の向田陽二さん、田中早苗さんと私の3人だけとなりました。

このような事態をみても、透析生活がいかに過酷で、リスクが大きいかということがよく分かると思います。亡くなられた6人の方々は、修復腎移植が禁止されなかったら、あるいは早期に再開されていたら、全員助かっていたかもしれません。これらの皆さんは、修復腎移植の悪宣伝を行い、厚生労働省の禁止方針を誘導した被告の先生方に見殺しにされたようなものです。その責任は大きいと思います。

移植を望む多くの透析患者の方々は、移植がかなわぬまま、今も日々亡くなられています。透析患者の方々には、残された時間はあまりないのです。

それなのに、被告の先生方は、透析患者の切実な声に耳を傾けず、事実と異なる理由を次々と持ち出し修復腎移植を否定するだけで、この問題が表面化して以来8年余り、自らの言動の当否や修復腎移植の可能性などについて検討すらしていません。

先頭に立って移植医療を推進すべき先生方が、修復腎移植の問題に真剣に向き合おうとせず、他人事のような態度を取っているのはなぜでしょうか。その姿勢はあまりにも理不尽で、私たちには理解できません。

最後に申し上げたいことは、宇和島徳洲会病院の万波先生らが進めてこられた修復腎移植は、手続きの面などで問題がなかったとは言えませんが、修復腎移植そのものには問題はなく、海外の移植学会は「ドナー不足を解消するすばらしい医療」と絶賛していることです。

国内では70人以上の超党派の国会議員の先生方で構成する「修復腎移植を考える超党派の会」が「修復腎移植は第三者機関がチェックすれば、何も問題はない。患者さんのために推進すべきだ」との趣旨の意見書を厚生労働大臣に提出しています。

愛媛県議会、香川県議会、秋田県議会なども同様の意見書を提出しています。

実際に、万波先生らの手で修復腎移植を受けた人たちは、ほとんどの人が健康を回復し、社会復帰しています。私もその一人で、ネフローゼの腎臓の移植を受け、今年で16年目を迎えました。現在までトラブルはまったくなく、腎臓の機能も正常です。おかげで健康的な生活を送ることができ、修復腎移植のすばらしさを身をもって実感しています。それだけに、修復腎移植が一日も早く再開され、多くの透析患者の方々が私と同じように元気になっていただきたいと願っています。

こうした事実を検討していただき、ぜひ公正な判断をお願いしたいと思います。

                              以上



高松高等裁判所に提出する「控訴理由書」は、「関係者レポート」のコーナーに掲載していますので、併せて、ぜひご覧ください。




    

      


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by shufukujin-kaihou | 2015-03-06 15:22 | 27.3.6 控訴審のお知らせ 
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