NPO法人会報第12号(通算28号)

NPO法人移植への理解を求める会 会報第12号


「小説・修復腎移植」出版
推進運動の軌跡追う
作家・青山淳平先生(松山)

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松山市在住のノンフィクション作家で、NPO法人移植への理解を求める会の役員を務める青山淳平先生が、このほど「小説・修復腎移植」を、本の泉社(東京)から出版されました。
 透析患者を一人でも多く救おうと修復腎移植を進めてきた万波誠先生らのグループと、患者を置き去りにして修復腎移植をかたくなに否定し続ける学会幹部、そして万波先生らを支援し修復腎移植の再開を求めて立ち上がったNPO法人移植への理解を求める会、後押しをする医療法人徳洲会グループ、超党派の国会議員の会などの軌跡を追った物語です。小説の形を取っていますが、ストーリーは事実に沿って展開されており、限りなくノンフィクションに近い小説です。
 修復腎移植の問題が表面化してから、患者有志が学会幹部を相手取って裁判を起こすまでの経緯が、とても分かりやすく描かれています。
 読者からは「感動的な小説」「一気に読んだ」などの声が上がっており、大好評です。ぜひご一読をおすすめします。定価1800円+消費税。
以下、読者の感想の一部を紹介します。(amazonのホームページから)


戦略と団結の勝利 2013/9/20  By KT
青山淳平氏の「小説・修復腎移植」を読ませて頂きました。事件と運動の経緯が平易に書かれているのであっという間に読み終えたという感じです。事実もほぼ記述されている通りに推移したのだと想像します。
 一番感じたことは,運動の主体となった皆さんが早い時期から事柄の重大さと大きさを見据えた戦略を考えて行かれたことが,今日の勝利を導いたのではないかということです。きっと当事者の方は「そう簡単ではなかった」とおっしゃるでしょうが,ことの本質を見据えての戦略があったからこそ,ぶれずに運動が進んだという気がしてなりません。
 そして,その中でも病院側の中央での支援に合わせて,文中の病理学者 高見沢敬三名誉教授の筋立てと貢献が非常に大きかったと思います。本当に運動の中に先生がいらっしゃらなかったら,未だいろんな紆余曲折があったかもしれません。
 根底にはもちろん文中の丸山誠医師(実名:万波誠医師)やグループのお医者さんの献身的な医療と患者さんたちの全面的支えがあったからこそですが、本当に皆さん全員で全国レベルの旧態依然の医療の壁をこじ開けられたのだと感心しました。
 この問題には前から関心があり,新聞の報道の度に心配はしていたのですが,これほどの運動が展開されていたとは…。心からの敬意をささげたいと思います。

多くの人に知ってもらいたいことがたくさん書いてある作品 2013/9/29  By 風太郎
腎臓が悪い人にとって、人工透析は命をつなぐ手段ですが、腎臓を移植すると普通の人と同じような生活をすることができます。主人公は移植学会が禁止している病気の腎臓(その後は修復腎と呼ばれるようになります)を移植しました。そしてこの修復腎移植の道が開かれることを願い運動を展開します。2006年10月におきた臓器売買事件とその後の病腎移植問題をモデルにした小説のようですが、ストーリーの展開が小気味よく、文章もさっぱりしていて、あっという間に読んでしまいました。  
親戚に腎臓の悪い人がいて、自分のことのように読めましたし、じんと胸に残る感動がありました。だれにも読み応えのある作品です。老い、医療、仕事などの問題にもせまった作品のように思いました。

引き込まれ主人公たちの戦いを応援していた13/9/30  By亀三郎
深い感動とともに読了した。「医療は患者のためにある」ことを忘れ、既得権益、権威にこだわり、地方の医師たちが素晴らしい技術によってうみだした新しい医療を押しつぶそうとする学会、行政さらに頭の固い連中ばかりのマスメディアの厚い壁を、患者さんたちが結束して打ち破ってゆく物語で、私も患者さんたちを応援していました。
綿密な取材、確かな人物造形など、心理描写もたくみで話の展開もスピードがあり、あっという間に読んでしまいました。ぜひみなさんにお勧めしたい作品です。

読み応えのある一冊  2013/10/5  ByM
まだ記憶に新しい「病腎」移植問題。当時、この病腎移植はことさらセンセーショナルにマスコミに報道されていたことを覚えています。しかし、この「修復腎」こそが、患者にとっては命をつなぐ希望の光であることを認識し、そのために戦ってこられた人々のことに尊敬の念を抱きました。
 関わっている人々の日々の暮らしや思い等、淡々と、しかし優しいまなざしで綴られていて読み終わった後、清々しい気持ちになりました。その一方で、利権の汁につかろうとする一部の人々。当時の報道では知りえなかった真実に触れて、一気に読んでしまいました。続編があったら是非読みたいです。


                 
来月24日・松山で出版記念祝賀パーティー
NPO法人移植への理解を求める会は、青山先生の著書「小説・修復腎移植」出版を祝って、11月24日(日)午後3時から、松山市一番町1-13、国際ホテル松山(電話089-932-5111)で記念パーティーを開きます。
会費6、000円。多くの方の参加をお待ちしています。
参加申し込み、問い合わせはNPO移植への理解を求める会の河野事務局長まで=電話・FAX 089-970-3943、携帯 090-2786-5317、メール kohno@lib.e-catv.ne.jp  =都合により、延期となりました=



文藝春秋が修復腎移植特集
8月号万波誠先生の手記
学会へ公開質問状9月号

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修復腎移植を特集した文藝春秋8月号(右)と9月号

月刊誌「文藝春秋」が、7月10日発売の8月号と、8月10日発売の9月号で、相次いで修復腎移植の問題を取り上げ、修復腎移植つぶしに奔走する学会の異常ともいえる行為を批判する万波誠先生の手記と、瀬戸内グループによる学会への公開質問状をそれぞれ特集として掲載しました。
8月号は「私はなぜ『臓器売買・悪徳医師』にされたのか<独占手記>」のタイトルで万波先生の手記を紹介しています。前文には「透析患者から第三の道を奪った学会と厚労省は。私は苦しむ患者を救いたいだけだ」とあります。記事は14㌻にわたっています。
また9月号は「日本移植学会よ驕るなかれ 万波手記に大反響」のタイトルで「瀬戸内グループ医師団」による、学会幹部への公開質問状として、取り上げています。前文は「透析患者を救う第三の道をなぜ閉ざすのか。修復腎移植を訴える医師たちから 学会への公開質問状」と記されており、記事は8㌻に及んでいます。

取材・構成は作家・高橋幸春先生(東京)

取材、構成はいずれも作家の高橋幸春先生(東京在住)です。先生は、今年2月、修復腎移植を題材としたミステリー小説「死の臓器」(文芸社文庫、720円+税)を、麻野涼のペンネームで出版されています。
「文藝春秋」が学会批判の記事を掲載し、修復腎移植支援の態度を鮮明にしたことは、学会関係者に大きな衝撃を与えたものと思われます。また私たちの活動への大きな後押しになる特集です。
まだ読んでおられない方は最寄りの図書館などでぜひ、目を通していただければ幸いです。


修復腎移植の本 相次ぎ出版
「透析患者を救う!修復腎移植」
ノンフィクション 高橋先生が月末にも

青山淳平先生の「小説・修復腎移植」に続き、作家の高橋幸春先生が10月末に、修復腎移植の問題を取り上げたノンフィクション「透析患者を救う!修復腎移植~万波誠医師・瀬戸内グループ医師団の業績と日本移植学会の闇」を彩流社(東京)から出版されます。
こちらは、修復腎移植の問題が表面化して以来、現在に至るまでの動きを、資料を交え、詳しく解説。第3の医療として期待される修復腎移植の妥当性を訴えるとともに、患者の声に一切耳を傾けず、バッシングを続ける日本移植学会のモラルと体質を、厳しく追及しています。


修復腎訴訟 来夏にも結審
2月と3月に証人尋問

 修復腎移植訴訟の口頭弁論打ち合わせが10月9日、松山地裁で開かれ、原告側、被告側双方から申請されている証人尋問について、裁判長から方針の説明と打診があり、下記の通り、証人の対象者や日程などの概要が決まりました。
それによると、来年2月と3月の2回に分けて証人尋問が行われ、早ければ来年夏にも結審の見通しとなりました。
1)証人尋問
・原告側 専門家の証人は3人以内で60分以内。原告本人は3人以内で60分以内。徳洲会と厚労省関係者は不採用 
・被告側 専門家の証人は3人以内で60分以内。被告本人は、5人以内で60分以内。申請のあった万波先生は不採用
2)今後の日程 
・来年1月17日(金)午前11時15分~ 口頭弁論準備
・〃 2月25日(火)午前10時~午後5時 証人尋問
・〃 3月18日(火)〃



会報第12号
(通算28号)2013年10月25日(金)発行
発行者 NPO法人移植への理解を求める会 理事長 向田 陽二
〒798-4101愛南町御荘菊川2290 電話0895-74-0512
編集者                 副理事長 野村 正良
〒791-8006松山市安城寺町1746-8 電話089-978-5434
発行所                 事務局長 河野 和博
〒790-0925松山市鷹子町928-2   電話089-970-3943
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by shufukujin-kaihou | 2013-10-26 11:04 | NPO会報第12号(28号)
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