NPO移植への理解を求める会 会報第21号 来月・松山で第8回定期総会 NPO法人移植への理解を求める会は、6月19日(日)午前11時から、松山市道後姫塚のにぎたづ会館(電話089-941-3939)で、第8回定期総会を開きます。総会では、前年度の活動報告、決算報告、本年度の活動計画、予算案などを審議します。 講演会やイベントはありません。参加対象者の理事と正会員の方は、よろしくお願いします。 問い合わせは河野和博事務局長まで。電話089-970-3943
宇和島徳洲会病院の「病気腎移植」 進む臨床研究17例に がんなどの患者から腎臓を摘出し、病気の部分を取り除いて別の腎臓病患者に移植する「病気腎(修復腎)移植」の臨床研究を医療法人徳洲会が続けており、2009年以降、これまで17例が実施された。 夫から妻へがん摘出腎の現場 「透析患者の希望」 目の前のコンピューター断層撮影(CT)画像には男性の右の腎臓が映る。医師が示した丸い出っ張りはがん。この腎臓は腫瘍を取り除き、妻に移植される。7月に宇和島徳洲会病院で実施された16例目の臨床研究手術に立ち会った。 手術前日の7月7日、同病院の診察室。既に入院していた臓器提供者(ドナー)の東京都東村山市の団体職員島田道明さん(65)と移植を受ける妻久仁さん(63)を前に、万波誠医師が手術の説明を始めた。腎臓の模型を手にしている。 「この下に植え付ける」。右の腎臓の下を指さす。「血管が腫瘍にひっついとる。ただ、私らは成功する以外ないと思っとる」と言われると、夫婦はうなずいた。 久仁さんの経過は良好で、8月11日に退院し、現在も腎臓は正常に機能している。「体が軽く、こんな元気なのは久しぶり。移植を望む透析患者の希望になるのではないかと思う」。声が明るかった。 一般治療と認めていない 【日本移植学会広報委員長で奈良県立医科大の吉田克法病院教授の話】 日本移植学会の意見は変わっておらず、病気腎移植を一般的な治療とは認めていない。腎臓を丸ごと摘出するのは臓器提供者(ドナー)に不要な負担をかける。4センチ以下の腎がんであれば、術後の腎機能が良好に保たれるので腫瘍だけを切除するのが望ましい。今後の経過を慎重に見ていきたい。かつてあれだけ議論を巻き起こしたので、研究過程や患者の経過を積極的に情報公開してほしい。 患者の自己決定権尊重を (2015年12月8日付、愛媛新聞)
米国組織が指針改正案まとめる 【ワシントン共同】米臓器移植ネットワーク(UNOS)は7日までに、治療目的で摘出された臓器を別の人に移植する医療の推進に向けた移植指針の改正案をまとめた。臓器提供者が恒常的に不足する中、移植医療に生かされず捨てられる臓器を少しでも減らすのが狙いで、年内にも適用される。
宇和島徳洲会再申請 厚労省受理方針 腎臓がんなどの患者から摘出した腎臓を腎不全患者に移植する「病気腎(修復腎)移植」について、厚生労働省は14日までに、先進医療の適用を求める宇和島徳洲会病院(宇和島市)の再申請を受理する方針を固めた。6月にも同省部会で有効性や安全性などを審査する。(3面に関連記事) 「今度こそ承認を」 喜びと期待の声 2012年8月に病気腎(修復腎)移植の先進医療への適用が不承認と判断されて以降も、臨床研究を続けながら厚生労働省と折衝を重ねてきた宇和島徳洲会病院。厚労省が再申請を受理する方針を固めたことを受け、患者団体は14日、喜びの声を上げ、臨床研究に携わる同病院の万波誠医師(75)は冷静に受け止めた。 (2016年4月15日付、 愛媛新聞)
修復腎移植めぐる医療ドラマ 「禁断のスカルペル」が単行本に 日本経済新聞に昨年7月から今年5月末まで約1年間にわたり連載された久間十義氏の小説「禁断のスカルペル」が、日本経済新聞出版社から単行本で出版されました。修復腎移植をめぐるドラマで、主人公の女医が万波先生をモデルにした医師のもとで修復腎移植にかかわっていくという設定です。「医療とは何かをテーマとした小説で評判を呼びました。 <内容紹介> 東京での不倫騒動の末に、離婚で子供を引き離されてしまった女性主人公が流れ着く「伊達湊市」は3・11の地震と津波で甚大な被害を被った架空の港町。東北の太平洋側を主な舞台に3・11をはさんで15年間の物語が紡がれる。主人公が「医療とは何か」を突き詰めることになるのは、この病院で行われていた病気腎移植のチームに加わってから。腎臓疾患の患者から捨てられてしまう腎臓を、病変部分を取り除いたうえ で人工透析を必要とする慢性腎不全患者に移植する手 術は「修復腎移植」と呼ばれる。実際に現在の医学界でも公には認められていないが、人工透析の負荷に耐えられない患者側からは待望論は日に日に高まるばかり。き わめてデリケートでホットなテーマを扱った野心作である。
by shufukujin-kaihou
| 2016-05-22 14:50
| NPO会報第21号(37号)
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カテゴリ
全体 3.5.20 総会中止のお知らせ 3.3.22 修復腎移植再開のお知らせ 2.4.21 総会中止のお知らせ NPO会報33号(49号) NPO会報32号(48号) NPO会報31号(47号) 31.2.8緊急報告 官報告示 先進医療 NPO会報30号(46号) 30.7.7 ETV特集 NPO会報29号(45号) 30.7.5緊急報告 先進医療承認 30.7.2緊急報告 NHKETV特集 NPO会報28号(44号) NPO会報27号(43号) NPO会報26号(42号) 29.10.20緊急報告 NPO会報25号(41号) NPO会報24号(40号) NPO会報23号(39号) NPO会報22号(38号) NPO会報21号(37号) NPO会報20号(36号) NPO会報19号(35号) 27.10.20緊急報告 NPO会報18号(34号) 27.7.7 TVドラマのお知らせ NPO会報17号(33号) 27.3.6 控訴審のお知らせ 27.1.10 報告 NPO会報16号(32号) 26.11.10 緊急報告 控訴理由 26.10.28 訴訟判決 緊急報告 NPO会報15号(31号) NPO会報14号(30号) NPO会報13号(29号) NPO会報12号(28号) NPO会報11号(27号) NPO会報10号(26号) NPO会報9号(25号) NPO会報8号(24号) NPO会報7号(23号) NPO会報6号(22号) NPO会報5号(21号) 22.10.10緊急報告 NPO会報4号(20号) 22.5.17緊急報告(訃報) NPO会報3号(19号) 22.4.27緊急報告 22.1.30会報号外 22.1.23緊急報告 NPO会報2号(18号) 22.1.9緊急報告 NPO会報1号(17号) 会報第16号 会報第15号 21.5.5緊急報告長谷川さん急逝 会報第14号 21.4.9第1回口頭弁論のお知らせ 21.3.19緊急報告 21.2.10緊急報告 会報第13号 会報第12号 20.12.10緊急報告 以前の記事
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